CLANNAD終了。
久々の更新になってしまいました。アニメも見ないでずっとCLANNADやってたのですが、ようやく終了。いやいや長かった。Fateの時もずいぶんなげーと思ったもんだけど、同じくらい長かった・・・。最近のエロゲーは*1そんなものなのか?
終わったので感想でも書いてみようかと思います。今年はエロゲー強化年間なので、今後もエロゲーをするであろうという期待を込めてタグを付けてみました。
全体の印象
前にも書いたとおりなのですが、ONEの世界観、Kanonのキャラクター、AIRのテーマと今までのKey作品の集大成のようでした。そして「家族」をテーマとして、それぞれのキャラクターの背景を掘り下げ、最後は「町全体が家族」という締めで終わる、とっても壮大な作品でした。
感動という意味では前の作品たちには若干及ばないかな、という気もしますが、作品世界の居心地のよさは一番かもしれません。もちろん単体で見て感動できるエピソードもあるし、お気に入りのキャラもいるのですが、それよりも一人の人間の人生というものを感じさせてくれる壮大な世界観に引き込まれたのでした。ヒロインから脇役に至るまで、絵のついたキャラクター全員に専用シナリオが用意されていたりするのも、世界を深めてくれるのに繋がっているのではないでしょうか。
Keyといえば難解な世界観ですが、CLANNADにも相当するものが用意されてたりします。ただ、これは作品中で明解な解答が与えられていますので、考察の余地はあまりないです。その辺は、コアなファンには多少不満があるかもしれませんね。
シナリオ
とにかく長い!正確に数えていませんが、70時間くらいかかったんじゃないかなあ・・・。18禁という制約がないせいか、いつもの感動ストーリー以外にも色々な話を見ることができます。
とにかく長い上に量が多いので、その中で好きなエピソードが見つかればいいんじゃないかな、という感じです。進め方によって微妙に台詞が変わっていたり、おまけシナリオが多かったり、小ネタが多かったりと本筋以外のサービスもたくさんあって楽しかったです。
あ、あと、全年齢対象にも関わらず一番テキストがエロイです、このゲーム(笑)
CG
うまくなったなあ・・・。信者なのでもはや客観的に判断できないのですが、一般的に見ても割といけるんじゃないか?と思うのと同時に、あのアクの強さがなくなってしまうのは寂しいものがあります。
音楽
段々印象が薄くなるのは自分の情熱がないからなのかな・・・?ONEとかKanonなら、アレンジされてても曲名分かったものですが・・・。「Etude pour les petites supercodes」とか「願いが叶う場所」とか、印象に残る曲はもちろんありますよ。
あと、OPが、あるキャラクターのシナリオの中でしか出てこないというのはちょっと不満。毎回プレイの最初に見せて欲しいなーと思うのでした。
以下、各ヒロインたちの感想
ネタバレです。
古河渚
このゲームを象徴するヒロインである渚。アホの子だったりナルシストだったり、留年を気にしてたりだんご大家族だったりと色んな面を見せてくれますが、もう好きとか萌えるとかを通り越して、この子の一生を見守ってきた身としては自分の娘のような気持ちになります。
最初は自分で坂道も上れなかった渚が、朋也と出会うことによって少しずつ強くなっていき、朋也の弱い心を支える存在となって、最後には母親としての強さを見せる。何というか、言葉にできない感慨深さがありますね。
渚シナリオ自体の感動とかカタルシスは、朋也の告白シーンで終わってるような感じで、後は渚というか朋也の話になっていったような・・・。
まあ、シナリオの長さに比例して最も壮大なエンディングを迎えてくれる子です。
藤林杏&椋
Keyにしては珍しくドロドロの三角関係。なかなか見ごたえはあったけど、最初から好感度MAXだったので恋愛に至るまでの過程が今ひとつ。三角関係が書きたかっただけなのかなーとか思ってイマイチ感情移入できませんでした。杏のツンデレっぷりとか、もっと引き出せてれば萌えたと思うのですが・・・。
一ノ瀬ことみ
ひらがなみっつで、ことみ。
ことみシナリオ、一番好きです。感動で泣きました。頭がおかしいんじゃないのか?と思うほどエキセントリックなヒロイン。しかし振り返ってみるとその奇行は必然にしか見えないという、なんともKeyらしいというか。唯一昔の朋也との思い出を持つヒロインであることみ。何年もの間、彼女が一体何を思って朋也を待っていたのかと思うと何やら胸に込み上げるものがあります。
図書館という檻は彼女のトラウマの象徴。そこから外の世界へ連れ出す役目は、朋也にしかできないものだったのです。最初は外を恐がってたこのみが少しずつ成長していくのは感動だったし、他のヒロインとの絡みも多くて世界の広さを感じさせてくれました。
「世界は美しい」
「悲しみと涙に満ちてさえ」
この世界はこんなに美しいものだったのか・・・。俺も明日からがんばらねば、と思わせてくれる壮大なラストも感動でした。
伊吹風子
風子シナリオ、これも好きだったなー。逆ONEというか、風子が消えていくシーンなんかはもう分かっていても感動してしまいます。古河家の人が風子をどれだけ好きだったか、とかそういう思いがすごく伝わってくるのでした。
風子シナリオは、風子への悪戯が楽しくてその辺も好き。いいキャラだよな、風子。
坂上智代
素直クール、智代さん。いい子だとは思うのですがそれほど思い入れはなかったり。「女の子」にこだわったりする智代さんはかわいーのですが。
CLANNADで一番エロいシナリオ、という事は言っておかねば。
宮沢有紀寧
メインヒロインなのか?と思うほど影が薄い宮沢さんですが、俺は好きだなあ。普段は人を癒す立場の宮沢さんが、朋也の前では甘えたりしてくるのがたまらなくかわいい。朋也も、いつもの口の悪さもなくなって普通の高校生になってたりします。
その他脇役など。
芽衣ちゃんはメインヒロインにして欲しい、と思うほどの萌えっぷり。キングオブ妹って感じの無邪気さがたまりません。春原のことをすごく大事に思ってて、サッカー部に頼みに行っていじめられたりするところなんかは感動で涙が止まりません。
美佐枝さん。文句をいいつつも結局断りきれないのがラブリー。特にシナリオ自体には印象ないかな。
早苗さん。Kanonで秋子さんに惚れた方々を補完するかのようなラブラブぶり。人妻にここまで手を出していいのか?と思うようなラブラブっぷりがたまりません。しかし結局は一線を超えることはできないのですが・・・。残念。それはともかく、この人の器の多きさと人柄にずいぶん救われてるなと思うのでした。
その他はどうでもよし。勝平とか何しに来たのかね?