魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

何やら評判がよさそうなので見てきました。去年は色々あってアニメ映画を全然見てなかったようですが、今年はなんとか時間をやりくりして映画も見ていきたいなー。

さて。率直な感想としては、金かかってんなー!という。Wake Up Girls!の予算ギリギリっぷりを見た後で視聴したもので、余計に。序盤でヨヨさんが亜紀ちゃんを慰めるために魔法を使うシーンとか、めっちゃ贅沢だなーと思いながら見てました。

面白いのは金かけたからやろって言うことでは決して無いんだけど、現代の日本(というか横浜の町)に魔法の世界が出てくる、という現象の説得力をとにかく作画で押し切ったという感じ。魔法エフェクトの描き方とかは、さすがここ最近TYPE-MOON作品をたくさん手がけてきたユーフォーテーブルらしいというか。物量で押すといったら変だけど、ビルが魔の国に落ちてくるとか、たくさんの建物が集まって木のようになってる絵とか、ラストの石を壊しにいくシーンとか、絵の説得力がすごく大きいなーと思ったのでした。

後はやっぱりヨヨさんの諸星すみれちゃんかなあ。こういうキャラを嫌味なくできるというのはすごい。基本的にロリキャラぽい感じではあるんだけど、ときどき実年齢の18歳らしいところも見せたりしてドキッとする。ラストのほうで孝洋くんがヨヨをおぶったときに「・・・重くないですか?」と言ったニュアンスがもうたまらん。

キャラクター的にはアイカツのいちごちゃんと重なるところもあるのかなって思うんだけど、常に笑顔!前向き!ないちごちゃんよりも、ネネさんの方が感情に起伏があって感情移入しやすいキャラだったかもしれない。

お話については・・・。うーん、まあ分かると言えば分かるんだけど、単純な理解としては魔法が暴走したのを止めましたという話になるんだろうけど。正直言って、それぞれ単発のシーンを繋いでそれっぽくまとめた、という感じがすごくあって、もちろん各シーンは楽しめたのだけど、それらが集まって何か1つのテーマを練り上げたか?と考えると、結局何だったんだろうなあ・・・?と思ってはしまう。

  • 魔法で何でも解決してしまうことへの問題提起
  • 地球では魔力が発散してしまうが人間は少しずつ魔力を持っている
  • 人間の願いは醜かったり美しかったりするのでよい魔法装置でも悪い結果をもたらすことがある
  • 魔の国と地球(?)との共存

目立ったテーマらしきものをざっくり出してみるとこんな感じか。特に一番上の話は、カップ焼きそばを作るところから始まりビハクを殺してまで伝えたかったところだと思うんだけど、それが後に活かされたかって言うと、ラストの「魔法が使えくても足で登ればいい、手があれば武器を使えばいい」みたいな台詞だけだったような。他のテーマについても、これらが結びついてラストのカタルシスへ繋がってくればもっと感動できたなー。それだけが残念。

あと言い忘れてたけど、「ヨヨとネネ」なのにネネちゃんが空気だったのは勿体ない。や、谷間の存在感は抜群でしたけどね!エロすぎる!!

とまあ、そんな感じかな。作画はキレイでヨヨさん可愛いし、それだけでも十分お腹いっぱいになれる作品でした。