魔法少女まどか☆マギカ 第02話「それはとっても嬉しいなって」

2話目。

巴マミさんから魔法少女に関する解説を受けつつ、体験入学都称して魔女退治について行くまどか&さやか。魔法少女が人の願いから生まれて、魔女は呪いから生まれてくるらしい。魔女のせいで人間の心がマイナスの方向に作用してしまうらしく、そのため魔法少女は魔女を倒す使命を持ってるらしい。

この設定そのものは普通の魔法少女モノの定番設定ではあるんだけど、魔法少女を受け入れる条件となる「命をかけた願い」とか、全体的な雰囲気とか、妙に重苦しいものを背負わせるよね・・・。中学生に背負わす設定かよ、って思わなくもないけど、ロボットモノとかでは珍しくもないのか。終盤になっていきなり明かされるよりも誠実、という考えもあるし。

しかしまあ、なんというか、「本当は恐ろしいグリム童話」のような悪趣味さを感じずにはいられないです。特に俺のような、魔法少女モノがある種の聖域になってる人間にとっては・・・。杞憂であればいいのだけど、「これが魔法少女の真実」みたいな捉えられ方をされるのは、ちょっとキツイなーと。

それはそうと。お話そのものは設定や演出の意外性もあって面白い。お得意のパロディーもなく、いわゆる「シャフト的なモノ」のエッセンスが随所に見られる感じはありますね。セルフパロディー的な意味合いもあるのでしょうが、それらが重なって作り上げられるエピソードには引き込まれるものがありました。単純に、蒼樹うめのカワイイ女の子が銃をぶっ放すカタルシスという点だけでも面白いです。

お話的にはどうなってくのかな。まどかの願いを掘り下げていく展開を大きな柱として、他の子たちがどう関わっていくのか。序盤から悪人フラグ立ちまくりなマミさん、実はいい人フラグ立ちまくりなほむらさん。マミさん、ほむらをことさら悪人に仕立て上げようとするのもそうだし、魔力の回復がソウルジェムの穢れをグリーフシードに移すというのも引っかかる。どうもこう、悪いことを人に押し付けてる感がモヤモヤするんだよなあ。

もうちょっと言えば、人間の悪い心から生まれた魔女を倒したとして、元々の悪い心はどこに行くのって話もあるじゃないですか。言い方は悪いけど、人間全体の呪いを吸いとって生まれた魔女は、誰か1人を人柱に捧げることで人間全体の安定を図っているということだってあり得るわけで。

2話しか見てないのにグダグダ言ってもしょうがない。けど、先を見る前に自分の心を整理することが必要かなと。

何にしても、覚悟してたとはいえ、「うめてんてーのカワイイ絵の魔法少女モノを見てぽわわわわ〜んってなりたい」という俺の願いは叶えられそうにありませんね・・・。