最近の話、拗らせたオタクが病んだ末に22/7に辿り着くまで

昨日の続き。

最近の話、あるいは拗らせたオタクの近況 - エネルギー吸収と発散

特に荻野由佳ちゃんの話がしたかったという訳じゃないんだけど、コンテキストからほぐしていくと結果的に荻野由佳論・序論みたいな感じになってしまった。

それはそうと。

今年の色々で「アイドルに青春の全てを捧げる」ということ、そして「性格がいい」というような目に見えない不確かなものを拠り所にすることの危うさについて改めて考えさせられたのだった。

さて、わーすたの新曲である。

今まで焼き肉がどうのタピオカがどうのと割としょうもない歌詞の歌が多かったわーすたにしては異色な重い歌詞。

まず思い浮かんだのが「世界はどこまで青空なのか」の世界観だった。

前回のエントリーを読んでくださった各位は、歌詞の意味を知ったとき僕がどんな顔をしたか想像できることでしょう。笑

それに加えて10/8のフリーライブ。

しれっと公式で発表があって、当時は自分も含めて「へぇそうなんだ」くらいのテンションでしかなかった気がする。クラウドファンディングも絡んでるんだなーくらい。

それが1ヶ月くらい前になってからメンバーがやけに必死に宣伝するようになった。

普段の単独ライブでは考えられない、ちょっと異様なまでのテンションで「これは絶対何かあるんだろうな」と思っていたけど、何なのかは結局わからなかった。


わーすた 公式ブログ - 1033♩廣川奈々聖【 今の気持ち。 】 - Powered by LINE

こんなの読んだら「え、集客悪かったら解散でもするの?」って思ってしまうのも仕方ないと思う。それほど傍から見ていて異常なほどの必死さだった。

もちろん「詳しい事情は分からないけど、推しがあれだけ頑張っているんだから自分も協力しなくては!」という気持ちは自分にだってある。

ただ、同時に「理由も分からないものに全面的な協力はできない」という気持ちも同じくらい生まれてしまう。

メンバーは「必死だなって言われるけど、今ここで必死にならなかったら何をやってもダメ」とか「必死になって何が悪いんだ」とか言うけど、それって理由になってないよね。。

要するに「目に見えないものは推せない」の亜種である。絶望的にタイミングが悪い。

それでもオタクはみんな優しくて、自主的にビラを配ったり拡散活動に性を出したり、それに対してメンバーは「みんなの優しさが嬉しい、ありがとう涙」などとコメントをする。

みんな優しいね。俺はクソなオタクだよね。


病んでるなー。笑

結局10/8は100%義務感だけでライブに行き、それからしばらく距離を置こうと考えていた。

今までもわーすたからしばらく離れていた時期はあったけど、それはもっと単純な「曲が微妙」とか「レギュが高い」とか表面的な理由で、数ヶ月の冷却期間をおいて戻ることができた。

今回はもっと根本的な方向性の違いというか、メンバーの考えていることが全くわからない、共感もできない状態でこれ以上ファンを続けることは無理だと思った。

フリーライブのとき隣りにいた「いぬねことプリパラの曲しか分からんwww」などと言っていた声優流れっぽい大学生グループの方がクソオタクの自分よりよっぽど楽しそうで、俺は何をやっているんだという気持ちになったことも大きかった。

「青春の全てをアイドルに捧げる」という新曲の方向性、根本的な動機が伏せられたままのフリーライブ、全てが自分にとって最悪のタイミングであった。



さて。

拗らせたオタクもテレビくらいは見るので、いつものように22/7計算中をボンヤリ眺めていた。

そこで新曲「何もしてあげられない」のCMが流れてて、好きな感じの曲だしフルで聞いてみようかなと思ってYoutubeでMVを見てみた。

今さらながらフルで聞いてみたらグッサリ刺さった。



僕が生きてるその意味を ずっと考えてみたけど
ただ一つ願ってた君のことさえ守れなかった

「俺が生まれてきた理由 それはお前に出会うため」とオタクは言うけど、結局オタクは無力な存在にすぎない。ほんとにそうだなー。

何もしてあげられないから何なの、というところが全く書かれてなくて完全に投げっぱなしの歌詞。それが逆に今の自分に刺さりすぎた。

一方でメンバーは曲の解釈に困っていたらしい。それはそう。

22/7、初の11人表題曲「何もしてあげられない」リリースインタビュー – リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

カップリングの「君はMoon」もオタクとアイドルとの距離感が絶妙で本当に素晴らしいからぜひ聞いて欲しい。むしろ自分はこっちの方が好きかも。

22/7、計算中は毎週見ていたけど曲をちゃんと聞いたことはなかったなー。

バーチャルアイドルという設定だからなのか、「君の名は希望」的な「透明な存在の僕」をモチーフにした曲が多くて、全体的に初期の乃木坂と「二人セゾン」の瞬間の欅坂を合わせたような雰囲気。

ちゃんと聞くと名曲がメチャクチャ多いなあ。特に3rd(理解者)と4th(何もしてあげられない)はカップリングも全部良い。よくAKBとか乃木坂に取られなかったもんだ・・・。

中には「毎日通学バスで会う名前も知らないあの子、一緒に登下校してると付き合ってるみたい」とか康らしいクッソキモい曲もあるんですが(笑)

まあ、22/7は病んだオタクに刺さる曲がメチャクチャ多いのでみんな聞いてみるといいよ!

追記

ところで、わーすたの件に関しては救いのある後日談があって、

そういう類の理由だろうとは思っていたけど、こうしてちゃんと公開してくれてよかった。

「必死になっていたのは集客のためだけじゃなくて、わーすたはここで変わらなきゃいけないと思ったから」みたいなことを言うんだけど、それは確かにそうなんだろうけど、それだって根本的には渋谷公会堂のライブの可否がかかってたことがきっかけでしょ。

それならそうと事前に言ってくれたらこちらも同じ気持ちで応援できたのに。伏せる意味あった?

ま、終わったことをとやかく言っても仕方ない。経緯はともあれ、一番重要なパズルのピースが見つかったのはよかった。