夏色キセキ 第12話「終わらないナツヤスミ」

な、つ、や、すーみおわらなけーればー。

TVアニメ 「ラムネ」エンディングテーマ ~Summer vacation

TVアニメ 「ラムネ」エンディングテーマ ~Summer vacation

この手のネタが出るたび毎回言ってる気がしますが、微妙に歌詞もシンクロしてたりするのに驚く。


まあそれはそうと。前回の話があまり救いのない感じになっていたのは、夏休みの終わりがループするからだったんですね。夏休みが終わらなければずっと一緒にいられる!やったー!というお話。

実はこのエピソード、初回の話と対になってるんだよね。友達と離れるのがつらい紗季が、こんなに悲しい気持ちになるのなら自分から距離を遠ざけようとしたのが初回。そして今回は逆に、離れるのがつらいならずっと離れなきゃいいんだ!というエピソードになってる。矛盾してるように見える二つの事象に共通部分を見出すとしたら、大好きな友達との時間を大切に思う気持ち。

「終わらないものは、思い出になってくれない」

紗季のこの台詞。夏休みが永遠に続くよ! → ハッピーエンド、なんて話に普通はなる訳ないので、何らかの形で元の日常に戻らなきゃいけない。とすると重要なのは元に戻るためのモチベーション。

簡単なのは、ループする世界に何らかのトレードオフというか、この世界を維持するためのコストが高すぎるって話にすればいい。例えば夏休みが続いたところで運命は大きく変えられず、オーディションで優香が失敗する1日を延々と繰り返さなきゃいけないとか。逆に、この1日を変えてしまうことでタイムパラドックスが起こってしまうとか。

他にも色々条件は考えられると思うんですが、今回の場合は同じ1日を繰り返すことに何のデメリットもなさそう。オーディションは上手くいくときもあるし、何ならオーディションに行かなくたっていい。

じゃあ何で元の世界に戻りたいの?ということを考えた時に、上の紗季の台詞。確かに夏休みが終わらなければ離れずに済む。でもそれは、特別な夏休みが特別じゃなくなってしまうということ。キセキが日常になれば、それはもはや記憶に留める価値のない退屈なものになってしまう。本編では明示されてないけど、八丈島の話を否定することにもなってしまうしね。

えーと何が言いたいかというと、選択権は常に紗季たちの側にある状態で、彼女たち自身の意志で元の世界に戻りたいことを確認したのが良かったです。

それにしても、御石様はどこにでもあるんだな!

追記

そういえば、リンちゃんの「まだ、満足してない?」の台詞と表情がたまらなくツボに入って何回も聞き返してしまった。かわいい。