Yes! プリキュア5 第49話「夢と希望のプリキュア5!」

そんな感じで終わりましたのですよ。

デスパライア様がちょろすぎる・・・。この人は単にカワリーノか誰かに騙されただけなんじゃないかっていう気すらしてくる。そうじゃなきゃカワリーノさんが道化すぎだろう・・・。
「今が楽しければいい」とか言ってたココにも、ついに別れが訪れる。次回再開するって分かっているから微妙な感じだよね・・・。次の日大学院の入学式があるのに大学の卒業式出なきゃいけない、みたいな微妙な空気を感じてしまいます。

総感

5人に増えたことで、にぎやかにはなったけど薄くもなったかな、という印象。それぞれのキャラクターの背景は面白くて、今までになかった「お供との恋愛」という要素を持ってきたのはすごく新鮮でした。ただ、キャラクターを増やした分だけの有機的なつながりがあったかというと・・・正直少し物足りない。りん&かれん、うらら&こまちのように、意図的に組み合わせをチェンジしようとしていたのは分かるのですが・・・ううううーん。単品のエピソードとしてではなく、日常の中でも絡みを見せて欲しかった。二人でお茶するシーンとか、そういう何気ない小さな日常を積み重ねて行って欲しいと思うですよ。
あと、これは完全に自分の趣味だけど、ミルクが最高だったなあ。出番も多くて、感情の起伏も大きくて、よく動いてかわいい。いい仙台エリアニメでした。

総感2 - プリキュア5における「敵」の意味とは

プリキュアについて語っているサイトがほとんどないので蛇足ながら「敵が日常生活に直接影響を与えない」という点について少し補足。
今までのシリーズは大なり小なり主人公たちの日常が脅かされ、それを守るためにプリキュアになって戦うというのが目的だったと思います。それに対してプリキュア5では、敵の目的はドリームコレットのみであり、人間界が脅かされるといった言動は(少なくとも直接的には)出てきません。無印やS☆Sでも、お供の動物の故郷を救うことは副次的な目的として存在してきたけど、あくまでも最大のモチベーションは自分たちの故郷を守ることにあったはず。
では本作において彼女たちのモチベーションとなるものは一体何か?それは言うまでもなく「夢」でしょう。「夢」の反対は「絶望」ということで、デスパライアの攻撃が直接的な格闘ではなく「絶望の闇」という精神内部に訴えるようなものだったのも、本作のテーマを受けてのことだと思います。そう考えると今回と同様に絶望の闇へ引きずりこまれた23話24話は、本作の集大成と言えるエピソード。「5人に増えただけ」とすら言われなくなったプリキュア5ですが、この23話〜24話によって、前作までとは明らかに違った新しいプリキュアを作ろうというスタッフの姿勢が非常に伝わってきました。
思えば、世界の平和よりも身近な日常を大切にするという空気は前作から続いてたんだよね。それでも大義名分としてあった「世界の平和」を完全に排除して、内面的なテーマを前面に押し出す。それはロボットアニメが70年代〜90年代の間に辿った道を再びなぞっているようにも思えます。
ところで、昔の感想漁ってたんだけど、Max Heartではクイーンの復活すら「待ってない!」と言い切ってるのね。それはそれで極端な話だったんだな(笑)